暗譜


こんにちは。



先日聞いた生徒さんの1人のお話し。
一緒に住んでいらっしゃるお祖母様がテレビを見ていて彼女を呼んだそう。

お祖母様「このピアニストの方、長い時間楽譜も見ないでずっと演奏してるのよ、すごいわね〜」
生徒さん「。。。。。え、、、、私もいつもそうしてるんだよ😅」
お祖母様「そうなの!?😳😱😳😱😳」
生徒さん「😶😅🙄」


笑ってしまいますが、確かにピアニストほど暗譜で演奏する事が一般的な器楽奏者は他にないか?と思います。
意外と他の器楽奏者は譜面を置いて演奏することが普通です。
確かに、他の楽器はピアノと一緒に演奏する、などアンサンブルをしていることがほぼ90%なので、アンサンブルの基本は譜面を置くんですよね。



でも私は、ピアニストでも譜面を置いて演奏するのが悪いとは思いません。
実際、ここ数年譜面を置いて演奏することも多いです。


暗譜という作業に全神経を使って、時間をかけて、そこに重点を置くよりも、もっとやることがあるからです。
ただね、譜面置いていても暗譜しているんです。ほぼ100%。


特に日本ではピアニストが譜面を置いて演奏していると「そういう方は珍しい」と言われる時がありますが、私はここのところ全然気にしないようにしています。
「暗譜」で彷徨う子羊になるより、何を伝えたいのかということから頭が逸れていかないことの方が私は大事だと思っています。
実際に、これまで多くの室内楽や伴奏をしてきましたが、楽譜を置くのが当たり前であってもそのピアノパートは頭の中に入っています。必ずしも伴奏をしているから、室内楽をしているからと言って暗譜していないわけではないのです。


もちろんのことながら、ソロピアノは旋律から伴奏まで全てを1人でこなす楽器なので、正直頭の中で記憶されていないと弾けません。でもね、ピアニストは暗譜で演奏するべき!というしがらみに囚われる必要はないのでは?と思うのも事実です。



大事なのは、楽譜があろうとなかろうと、迷いなく演奏すること。



さあ、今日もガンバロ😉



ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

0コメント

  • 1000 / 1000