トリノ鑑賞室〜ラテンとゲルマン



こんにちは。


今日はフランス国立管弦楽団をショルティが指揮した物と、ベルリンフィルをカラヤンが指揮したリストのメフィストワルツです。

お国違うとこんなに曲も色も変わるんですね〜。

ゲルマンとラテンのオーケストラの違いが表現にもそのまま出ています。


こうして聴くと、日本の全般的な音楽表現ってゲルマンを理想としているのだと思います。
よく言えば整理整頓されており、明瞭ですね。悪く言えば、遊びがないのでファンタジーを感じられない。


ラテンは個々の特徴が躊躇に現れ、よく言えば色とりどりで遊びと余裕がある。悪く言えばたまに構成から外れがちになる。

日本の国民性や性格、習慣からすると、容易にゲルマン系の表現になることが予測されます。
規則正しい。


その整然さは見ても聞いても美しい。良い意味で好奇心を掻き立てられることなく安心して聴いていられる。


逆を言えば、あまりに割り切れており面白味がない。ワクワクする高揚は甚だない。


曲によって演奏表現を見定める必要がある。




奥深いです、芸術と人種の関連性。




ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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