モーツァルトが残したもの




どのように演奏するか?



そんなこと、書きません。



唯一言えるのは、この作曲家がどれだけの宝物を残してくれたのか?
そこに気づくこと。



容易じゃ無いですよ。
簡単に書きましたけど、楽譜から、しかもこの時代の楽譜にはほとんど何も指示が書かれていない。
つまり、音が、つながりが、構成が、さまざまな要素から奏者が読み取る。






再現芸術である表現者(奏者)の能力が真っ裸になる。






ついこの間、日本の生徒さんが主人とのオンラインレッスンでモーツァルトを一緒に勉強しました。
私は通訳をしていたのですが、途中、通訳するのもなんか必要なんだか必要じゃ無いんだか?と思うほど、
あまりにも天才としか言いようのない主人の弾くモーツァルトにうちのめされました。


天の閃きの集まりのような、その煌めきある一音一音から紡がれる彼の演奏に言葉を失くしました。




モーツァルトの前では才は正直。




久しぶりに生演奏で涙が溢れた。




好き嫌い、というレベルではなく、こんな音が、こんな芸術があったんだ、と再確認。
そしてすごい人がここにいるということも再確認したレッスンでした。
聴けたことに感謝。
ありがとう。




ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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