辛辣なサロン



我が家イタリアのレッスン室、サロン。




この部屋は恐ろしく辛辣な部屋であります。
部屋の音響を悉く吸収するように壁を工夫しているため、音がそのまま「生」の状態で聞こえる。
室内楽でくる弦楽器奏者の方などはレコーディング室よりも怖い、という。


ピアノも同様であります。


一昨日14日、トリノの生徒さんがリサイタルをやりました。
リサイタル前のゲネプロレッスンをした時に、生徒さんがぼそっと一言。


「先生の家で弾くと、本当に自分が下手に聴こえる」と。



音響的に一切助けがないので、響きでなんとなくそれっぽく聞こえる、ということはまずない。
なので、ここで演奏することは全てを丸裸にされるような感覚であります。



その代わり、コンサート当日は会場の響きに助けられて物凄く楽に弾けます。




音響とペダルに頼ってはいけない。
ついでに、細い変化はほぼ会場ではそれが生きることはない、と知っておく必要がありますね。




今日は別の生徒さんのコンサートです。
昨日はゲネプロレッスンでしたが、今日本番、本人がどう対応できるか。



生徒さんの本番を聴くのは指導者にとって大切な機会です。

がんばれ❗️







ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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