バレエから学ぶもの
今朝はテレビで
ミラノ・スカラ座のバレエ
「バヤデルカ」(ラ・バラヤーデ)をやっている。
プリンシパルはイタリアを代表するロベルト・ボッレ、
プリマ・バレリーナ(エトワール)はスヴェタナ・ザカロヴァ(写真上)。
ザカロヴァの美しさは重量を感じさせない圧倒的な身体の使い方。
写真では実際の何分の一しか伝わらないけれど、とにかく人間じゃないみたい。
ソリストでないバレリーナだって素晴らしい。
でもどこで違いが出るって、
肩、腕、肘、手首、指先
身体の中心ではなく
そう、腕なのだ。
肩からついている小枝のような腕。
これがしなる。
腕が前に出ていても肩は
後ろ
に向いている。
肘は脱臼でもしているかのように
まるで逆関節みたい。
そしてつま先。
バタン!と仰向けに一直線に倒れても
足のつま先までピーンと伸びている。
全てのバレリーナ達が最善の注意を払って動きを研究していること。
でも研究したら全員がプリマになれるわけではない。
その注意が「芸」になるかどうかは別問題だから。
全てのダンサーに敬意を払う想像を絶する努力。
だからこそ「芸」の価値がある。
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