田舎



影絵のごとく美しい
田舎の夕方。



寒くても空気がいいせいか?
都会にいる時みたいな寒さをあまり感じない。



いつものコースでお墓参りに行って挨拶、
新しいお肉屋さんでまとめ買い、
そしてハチミツ🍯を頂きに行く。



その場で瓶詰めしてくれるこの生完熟ハチミツ、
一度食べたらお店で買う気がしなくなる。




日本にいる甥っ子は
このハチミツしか食べないらしい。
生徒さんにあげたら、彼女の娘さんも同じだとか。
子供の味覚は純粋なのだろうか
一般的なハチミツは、テクスチャーを保つためと甘みを増すため(完熟前に摂るから)、
熱処理されて売りに出る。

すると、えぐみが生じるのだそう。
加えてハチミツ本来の栄養価が熱処理で無くなってしまっている。



なので、この完熟生ハチミツは
今時貴重な味なのです。


でも毎年蜜蜂が大量に減っていて
いつまで採れるかわからないよ、
とおじさんが言っていた。




そういう環境を作っているのは
紛れもない、人間なのだ。
森の近くの畑をヘーゼルナッツ畑に企業が変えてからというもの、
虫の駆除で殺虫剤がこれまでの何倍になり、
蜜蜂たちもその犠牲になっている。


なんということだ。





鼈甲のように美しいこの田舎のハチミツ、
いつまで口にできるのだろうか。








ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

0コメント

  • 1000 / 1000