クリスマスの前に



こんにちは。

音楽家の純子マッサーリア

Junko Massagliaです。



あともういくつ寝るとクリスマス。

私は正直なところどの宗教に自分が属しているか自覚がないのですが

住んでいるイタリアはキリスト教カトリックの本山であります。



商業的なクリスマスやハロウィーンなどが嫌いな私ですが

その季節に目に入ってくる景色は雰囲気と共に楽しみます。



先週末から知人の息子さんがスペインからやってきました。

2泊3日という超特急のような訪問でしたが、楽しい時間を過ごしました。

我が家に宿泊していたので、この2日間はずーっと日本語を喋っていた気がします。



そしてせっかくなので駆け足トリノ観光案内をしにチェントロへ(街の中央)。



↑モーレアントネッリアーナ入口のガリレア

↑鉄筋が使われていないコンクリートだけのとんがり帽子 Torino名物モーレアントネッリアーナ

中は空洞になっていて、映画美術館になっています。空洞のど真ん中を吊りカゴのようなエレベーターで上がり展望台まで行ける、のが結構スリルがあって人気だとか。

↑Torinoレージョ劇場。今のシーズンはバレエです。この日はジゼルをやっていました。そしてその後の週はもちろん、くるみ割り人形です。そして年が明けるとオペラになります。

↑ トリノはイタリアが共和国となって最初の首都でした。当時のサヴォイア家の王宮を中心に道が整然と作られました。そしてほぼ街のチェントロ(中央)は天候が悪くてもこのようにガレリアで傘をささずに歩けるようになっています。

↑ トリノの王宮。出入り口にクリスマスツリーがいくつも飾られています。寒い冬の空の色に、白い王宮とツリーが凛としていて美しいです。

↑ トリノの王宮の右につながっている煉瓦色の建物は、貴族たちが外へ出ずにレージョ劇場へオペラ鑑賞に行けるよう、通り抜けられるようになっています。

↑ 王宮の後ろに見えるとんがり帽子は、トリノの大聖堂です。キリストの聖骸布が保管されています。一度火事になりましたが、その時消防隊は火の中に入って行き聖骸布を炎から守り出しました。

↑ 王宮から一番近いガリバルディ通り。ここにはさまざまなお店が並んでいます。日本の無印商品も確か出店していた記憶があります。

↑ 王宮の一本手前の小道にあるカリニャーノ広場に映し出された光アート。ここにあるカリニャーノ宮殿は当時王子が住んでいたアパートでした。もちろんのことながらアパートといっても日本の感覚のアパートではないですよ。そしてその向かいにはカリニャーノ劇場があります。小さな劇場ですが、トリノっ子にとっては宝石の劇場、と呼ばれる美しい建築物です。

↑ トリノサンカルロ広場。正面に見えるのは双子教会。こちらから見て右側が聖ボッロメオ教会、左が聖クリスティーナ教会。これらは王宮から真っ直ぐ行ったローマ通りのちょうど真ん中にあります。


街中はクリスマス前なのでクリスマスの屋台の店がたくさん出店、アクセサリーから絵画まで色々あって季節を盛り上げていました。

私は普段トリノにいてもチェントロに出ることはほぼなく、本当に久しぶりの街中散歩となりました。しかもすごい人人人人人。。。。。。


でもその訪れた彼(息子さん)も言っていましたが、ヨーロッパのこんなに美しいクラシカルな街なのに、日本人やアジア人が全然いない!?と驚いていました。

そうなんですね、そこがイタリア。ざっくり言ってしまうとイタリア人ってフランス人のようにプロモーションに熱くならないのです。自分たちから宣伝しない、でも来る人は温かく受け入れる。そういう国イタリア。



ローマは1日にしてならず、とはよく言ったもの。実はあまり知られていないトリノもそうなのです。

正直なところ、私には規模が少し大きすぎるかな、、、とも感じる街です。



皆さん、良いクリスマスをお迎えください。









ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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