静寂

病室からの朝の窓は、影絵のよう。
静寂に包まれたこの時間帯は、街中である事を忘れさせられる。

この瞬間のためなら採血するのも悪くない。
唯一の楽しみ。

実際に目に写る光は、写真では表せないのが心残りだ。

何度となく入院したけど、この病院の中で一番景色のいい病棟であるのは間違いない。
今回は最初の2日以降は病室を一人で使っているので、個室並みに心地よい。


さあ、もうすぐ元気な声の看護婦がやってくる。それまでもう一寝入りしようか。


ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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