イタリア語と音楽

マエストロ ムーティーのオペラレッスンも終盤になって熱くなってきました!

オペラ(椿姫)なので、もちろんテストはイタリア語。
楽譜に書かれている楽語も、もちろんイタリア語。
ヴェルディの音楽Soundsは、イタリア語(言葉という意味ではなく)!

言葉と音の繋がり、言葉から来る文化、文化から来る表情、表情から出てくる音。
すべてが繋がっていることをマエストロは伝えようとしている。

自分がまさかイタリアにこれほどつながりを持つ人生になるとは、20数年前の自分はこれっぽっちも思っていなかった。
いつのまにか必然的に第二母国語のように話す言葉となったイタリア語、これほど音楽を奏でるにあたって重要であり、助けになっていることに感謝している。

数年外国に過ごすだけでも違うが、文化や表情はやはり長期的な生活から滲み出る。
私はドイツに住んでいないからドイツ語は話さない。
フランスにも住んでいないからフランス語は話さない。
これらの言語は他の国でも役に立つ。
ところが、イタリア語はイタリアしか使わない(一部のスイスの地方を除いて)。
それでも音楽をするにあたってイタリア語を話せるようになって良かったと思う。

何故作曲家たちが基本的に譜面にイタリア語で楽語を書くのか?
イタリア語はヨーロッパの中でもとりわけ音楽的な言葉だ。
何が?って、イタリア語には表情という味が一つ一つの言葉の中に詰まっている。
言葉にリズムがあり、抑揚があり、動きがある。
イタリア語そのものが音楽だ、と思う時があるほど。

いい言語を身につけてラッキー、と言おうか。

今日もマエストロのレッスンをダイレクトにイタリア語で理解できることに、幸せだ、と思えた。




ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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