12歳のラ・カンパネラ
なんだか、食べ物ブログみたいに食のことばかり書いている😅
音楽のことも書きましょう。
我が家に来ている生徒さんで12歳になったばかりの男の子がいる。
うちに来始めて3年?4年?
基礎の1から始めた子です。
日本では3歳とかでピアノを始めるのが珍しくなくなっているようですが、こちらイタリアではあまりそうではないです。
この男の子は8歳〜9歳の頃に始めたのですが、今12歳でラ・カンパネラを弾いています。
もちろん、すべての生徒さんが3年でラ・カンパネラを弾くわけではありません。
本人の興味のモチベーションにもよりますが、最近のジェネレーションの子供たちは成長が早いですね。手の大きさも私の年代とは異なって、10歳の時にすでに9度を掴むのは問題なく、今は10度を軽々と掴めます。体そのものはまだ小さいのに。羨ましい限り。。。。(私は、曲によって10度を支える程度。小さいけど開く方かな?)
プロを目指しているこの年代の子たちが、憧れる曲。
ラ・カンパネラはその中の1曲と言えるのでしょうね。
本人はもちろんですが、親御さんがとにかくこの曲にこだわっていて、コンクールにこれで臨みたい!とこちらの話を聞かない。
親が仲介に入ると成長段階に影響がある場合があります。
技巧と演奏効果の華やかさに心惹かれるのはわからなくはないけれど、なんとも教える側としては複雑な心境です。
段階段階で必要な作品があるということを理解してもらうのは、本当に難しいです。
事実、この曲はこちらが選んで渡した曲ではなく、私たちが日本へ行っている秋の間に勝手に始めたもの。弾けないわけではないのでスルーはしませんでしたが、それよりも今彼に必要とこちらが考えて与えた曲を本当はしっかりと仕上げて欲しいのですが、、、
親が自分の夢を息子に反映させようとしている。
演奏前のお辞儀の仕方も、それどこで見たの?というスタイル。
まるで親の操り人形のよう。
私にとっては1番苦手なタイプ。
やれやれ😑
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