コロナウィルス3 *追伸あり



とうとうイタリア、しかも北イタリアでもコロナウィルスが拡散した。
この2日間で状況が一転した。


でも日本と違うところは、その潔さと言うか。


ロンバルディア州とヴェネト州は公共イベントを全て中止。
年に一度の最大の祭り、ヴェネツィアのカーニバル(謝肉祭)でさえ前倒しして終了させた。
指定の町では外出禁止。下手に外出すれば罰則が与えられる。警戒体制でミリタリーが街中をチェックする。
サッカーの国なのに、すべての試合はもちろん中止。
学校は閉鎖。
美術館も閉鎖。



そしてここもまたイタリアならでは。


このコロナウィルスから来る住民の不安を利用し、ウィルス検査に来た、と言って高齢者の家を狙って侵入する詐欺が続出。


陽性反応が出た人々は、それまでの行動をまるで犯罪者のように事細かく調査される。
その人がここ数週間で会った人、行った場所、まるでアリバイ探しのように。




ではトリノはどうかと言うと



スーパーから食品が消えた!(友人撮影)
まるでオイルショックの時のようだ。


トリノはまだ外出禁止にはなっていないけれど、主人とビデオで話していてもやけに静か。
すると彼が家の外へ出て見せてくれた光景は、人っ子一人いない信じられない道。
車も通ってない。



今朝薬局へ行ったらあまりの人だかりで中にも入れなかったそう。
スーパーも然り。いつもでは考えられない人の数でごった返し、消毒や殺菌力のあるもの、日常生活用品、毎日の消費食品の棚はすっからかんだったそうだ。




日本も感染が広まっているが、そこまでの混乱はまだ起こってなく、また行政機関からの指示もいまいち明確でない。



どちらがいいとは言えないけれど、一日も早いこの新型肺炎の消息を祈るしかない。
私が帰る予定の時はどうなっているだろうか?日本の状況によってはイタリアへ戻れないかもしれない。イタリアに入っても隔離されるかもしれない。


それもすべて今後の日本の状況にかかってくるのだろう。



追伸: どうやらスーパーでは店員やレジ係は全員使い捨て手袋着用、客側も使い捨て手袋をして買い物をしているそうです。元々欧州ではマスクをつける習慣がないのですが、さすがに今回は町中でマスクをしている人を見られるようになったようです。大分徹底してきています。




ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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