楽譜



こんにちは〜!日本は明日(今日25日)から解除だとか?
くれぐれも油断せずにお過ごしくださいね!


、、、と話が締めになってしまうんじゃなくて😅



今日は音楽のお話し。


今新たな曲を勉強しております。
そこで何を読むか?というお話しです。

私は新曲に限らず様々な版を読むことにしています。どれくらいかというと、少なくとも3版、多いときは5-6版を見て読譜することにしています。


なぜか?


人間の脳ってものすごい情報量を解析する能力があるものです。
せっかくなのでフル活動させましょう。


原典版と言われる最新の物から、古い版まで隅々よく見比べてみます。
音が異名同音で記されている時もありますね。結果的には同じキーを弾くとしても、どの音で書かれているかによって表現の意図が変わります。和音であったりする場合は尚更、どの音を鍵にするのかで全くバランスが変わりますね。
フレージングも見てみましょう。フレージングなのかアゴーギクなのか?
強弱記号や表現に関わる色の違い、位置の違いでも音楽が全く表情を変えます。
リズムの書かれ方も見つけた時は要注意。結果的に同じリズムを刻むとしても、頭にインプットされたものはしっかり音の違いとして出てきますよ。

それとは別に、印刷の違い。
ページの振り分け、1ページに書かれている量。
でもなぜそんなに重要なの?と思われるかもしれませんが、印刷会社はどこでページをめくるかとか意外と考えているものです。
そしてそれをみて演奏するこちらの情報獲得力も、頭に入りやすいものとそうでないものがあったりする。不思議だけど。


楽譜の大きさの大小でも影響する。
詰まりすぎている楽譜も見辛いけれど、やけに幅を取られすぎていてもこれまた見難い。
紙質や色、製本の仕方でも私は結構気になります。めくりやすいとか、案外音楽とは関係ないようであっても勉強しているその時は結構それも重要になってくる。

それ以外では、指遣いの違い。
私は基本的に指遣いを決めない方なのでそこはあまり重視しませんが、でも研究材料にはなります。
校訂者によって意図のある指遣いは結構あるものです。弾きやすい指遣い、というのも一理ありますが、それよりもその指遣いを使うことでどう表現が変わるのか?と試してみる必要もありますね。



とにかく、原典版が重要視される今、私も主人も原典版を使うことをあまりお勧めしません。
原典版は学習者向きではなく、研究者向き、と言ったらわかりやすいでしょうかね?
なにも知らないで原典版だけ見ていたところで、音しか学べません。
要注意ですよ〜〜。


校訂版は確かに、校訂者の私見や解釈が入ったり、音の間違いがある時も多いです。
ただ、学習者にとって先代の知識や譜の読み方、また音楽の作り方を校訂版で学ぶことは原典版から先に学ぶよりも多くのことが学べます。




と、今日は楽譜のお話でした😊
ご参考まで〜👋










ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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