毎日の発見〜指使い



こんにちは。
今日は午前中ものすごい風ではありながら、そのおかげで空は見事なアズーロ(空色)!
もう5月も中旬ですよ、、、にしても、夜はまだ肌寒いですね。


さて今日のテーマ。
指使い。


私は基本的に楽譜に書き込みをしません。自分の楽譜のことですよ。
真っさらです。本当に勉強したの?と私の楽譜を見る人はよく仰います。
指使いは印刷されているものも見ないし、自分の指使いを決めることもほぼしません。


なぜなら、毎日新たな音を探すためにいろいろな角度から臨むのですが、前日とは違うものを探すのが私の基本です。
そうなると、指使いで表現が一変したり、音色が変わったり、たかが指使いですが、されど指使い!なんですね。

固定した頭で学ばないことが私のモットーです。
そうすることで思いもしないことを発見できることがなんと多いことか⁉️


もちろんレッスンでは生徒さんの指使いを見たり、アドバイスします。

大事なのは、弾きやすい指使いが必ずしもその表現に合っているとは限らない、ということ。
もちろん変えないほうがいい指使いもありますからね。

ある方がショパンのノクターンを勉強していた時に、左手の指使いについて一緒に研究したことがあります。
一般的に5の指で演奏されることの多い左手のバスを、ほぼ全て4の指に変えて試してもらいました。
この提案を最初にしたときは「え〜⁉️」と仰っていましたが、結果、素晴らしいノクターンの左手を浮き出すことに成功しました!
どうしても右手でどうにかしようとしたくなるショパンですが、実は左手のクオリティで右手が自由度を得られる、というパターンがかなり多いです。
この方はとても吸収力が高く、この数年で素晴らしい変化をしています♪
成長が見えるレッスンほど嬉しいことはありませんね❣️


「弾く」ことが「演奏」ではありません。
弾けるようになることだけに集中しないことが大切、だと思って毎日の発見を探し続けています。



さて〜今日も勉強しよう!




ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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