ヴィルトゥオーゾ



こんにちは。
今日はピアニストとしての自分について書きますね。


今年は自分にとって学べる曲に集中しています。
内容の深い曲が並び、派手さは正直言って“ない”曲。


私は自分で言うのもなんですが、自分の手と頭、性質、音色など他、それぞれで自分がやるべき曲を自分で選べる方です。
実はこれは意外と大事なことです。

多くの生徒さんでも自分に必要な曲、合う曲を選べない人がいます。
そこをサポートしていくのが指導者の役目ですね。
イタリア人の生徒は、日本人とは異なり自分の意見をこちらに面と向かって言います。
どうしてもこの作曲家は嫌だ!とか、この曲は好きじゃない、とか頑なに取り掛からない子もいますよ。
それでどういう結果になるかと言うと、こちらが渡した曲をやらない子はコンクールでもやはり1位にならない。
自分の弾ける曲(自分のその時の手で合ってると思い込んでいる曲)で参加して、結果悔しがる。
逆に、自分に合っていないと感じながらもこちらの指導についてくる生徒は、1位を獲ってくる。


若いうちの選曲は結果に影響します。


話が外れましたが、私の話。
今年度前期は大曲を数曲仕上げていました。自分の内面を磨くため。
で数日前に、少し他のタイプの物をたまにはやらんとなぁ、、、😅と思い立ち、前期に勉強した内容とは真逆の曲をピックアップしました。それは一般的にいう超絶技巧(ヴィルトゥオジタ)を必要とする曲。


ピアニストにはいろいろなタイプがいて、私は正直ヴィルトゥオーゾピアニストタイプではありません。
あまり興味もないのが本音。
でもたまにはそういう曲を自分に課すことも必要なんです。別の筋肉を使うことで、他のレパートリーでもそれが生きてくるから。


今取りかかっている曲はひゃ〜難しい😖聴いている人はそれがさらに数倍難しく聞こえる、まさしく超絶技巧曲。
そして3日勉強した今日、すでに飽きてきました🤣🤣🤣
なんかね、弾くこと、ただそれだけに感じる。アクロバットスポーツ的。
たしかに弾けちゃうとアクロバティック的な部分で妙な快感が走る。
頭使わずに体で演奏する感覚ですかね?


もちろんその曲だって内容はある。
悪魔的要素を持つこの曲の音色を探したり、音の効果や響きを磨いていく。
どちらかと言うと私は形式や構築で作っていく音楽が好きですが、ヴィルトゥオーゾ系の曲はその部分が薄いことが多々あります。



ただね〜、自分の好きなものだけやっていては成長しないんですよ。
この曲はどう考えても私らしくない選曲なのですが、この後も引き続き磨いていこうと思っています。人前で弾くかどうかはまた別の話ですがね。人前ではその手が得意な人に演奏してもらうのを聴く方がいい😅


まさかこう言う手の曲を自分が演奏するとは思いもしなかった。
でもね、これもタイミングがあるんでしょうね。
数年前だったら絶対選ばなかった。


今だからこそ取り掛からないと、タイミング逃すからね😉
数年後じゃオソイ。







ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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