スタスタ





大雪に見舞われず無事コンサートに行き、帰ってきました。


昨日といい今日といい、車で行けたのは良かった。
そうでなくても寒いのに、今夜は特に冷え込んでいたから。




演奏は絶えず会場の隅から隅までの空気がこれまでか⁉️というほど奏者に支配され、コントロールされたその音色はまるで水の水滴のように宙に浮き充満するが如く、圧巻の世界がそこには広がっていた。



このピアニストの生演奏は今回初めて聴かせていただいた。
今回のショッキングな歓びは今は亡きアレクシス・ワイセンベルグの絶頂だった時と同様の空気があった。


そしてワイセンベルグの時もしたように、サイン会でプログラムにサインをしていただいた。



二人に共通するのは、圧倒的な技術を持ちながらも技術が前面に浮いてこないところ。
そして両方共に極限の瞬きのような弱音を持ち合わせている。pとかppとかそういう次元から程遠い、ピアノという楽器の極限まで引き出す本物の技術。




ただただ感謝するのみだ。

このような芸術家が同じ時代に存在することを。








ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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