お待たせ‼️君の番だ




ご覧の通り、ベートーヴェンソナタ「ワルトシュタイン」の楽譜です。
全音版で当時300円。



この譜面は自分が子供の頃、お小遣いを持って駅前のレコード店へ行き、初めて自分で買った楽譜です。



あれから何十年が経ったことだろうか。
(書くと歳がばれるからあえて書きませんが😅)




今となり本当に音として生まれさせる時がついに来た。



この曲との出会いは私にとって大切な出会いだった。その経緯は6/17のリサイタルで公表するつもり😉


曲を学ぶ時、必ず数種類の楽譜を見比べます。
指遣いとかは私にとっては全く重要ではないので、それ以外の記譜事項をチェック。
あと何ともないようですが紙質も意外と大切。目が疲れる楽譜ってある。


日本の古い先生方は「専門でやるならば全音ではダメだ」と頭ごなしに否定する人は多い。
私も一人そういう方に当たったことがあるが、その人のところへはその後一度も行くことはなかった。
楽譜をどうこう言われたから行かなくなったというのではないです。
自分が研究もしていないのにはなっから日本物にダメ出しをする、その姿が音楽にもきっと影響すると思ったからです。実際にそのレッスンで何か得られた、とはこれっぽっちも思えませんでした。



まあそれはさておき、このワルトシュタインもこの版だけを見るわけではありません。
これ以外に少なくとも5種類見ます。


でもね、この何十年前に私を掻き立て、なけなしのお小遣いで買った原動力はやはり何かあるように思えるのです。
そしてこの全音版、なににせよ紙質が素晴らしいのです。
どんなに使い込んでもきっと破れないでしょう。
中央のホッチキス留めもしていないので、これは丈夫なはずです。



なんか、数十年来の昔の友と再会した時に感じるときめきがこの楽譜にはあります。





よろしく頼むよ、全音ピース。






ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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