魔法にかけられた素敵なホール


こちら、ご存知の方も多いのではと思います、
川口総合文化センターリリア音楽ホール。
私にとっては初めてのホールで、どんな音が生まれるのか楽しみでした。



そう、先日ピアノリサイタルを聴きに行きました。



パスカル・ロジェ氏によるオールドビュッシープログラム。



私が座ったのはこの写真の後ろから3列目ど真ん中。
いつも私のコンサートに足を運んでくださるHさん、
そして私と一緒に勉強してくださっているKさんご夫婦。



会場そのものも素敵ですが、
やはり生演奏だからこその良さ、これだよね、、、。




会場中の空気が



魔法にかかる。




これって、どんなに素晴らしいデジタル録画でも、4Kテレビであろうとなんであろうと、
実際にそこで、生で聴かないと決してわからない、というか

味わえない空間。

身体中の毛穴一つ一つまでもが
その魔法に包まれる感覚。



そしてフランス音楽のフランス語との関連性を
これほど見事に音に乗せた演奏を
生で聞く機会は久しくなかった。




音楽の構成の仕方は異なるにせよ、
ドビュッシーを演奏するときに主人が言う


あのタッチ。


あのタッチだからこそ
まるで蒸気が立上がるように発生する音。



重要な音を聴かせて
他の音を小さく弾く、
とか言う容易な次元ではなく



あれはフランス語からくる耳の響きなのだ。




終演後、サインをもらうためにCDを購入しサイン権を獲得し
ご本人ロジェ氏と二言三言交わす。
ぶっきらぼうながらにもフランス語で話しはじめて「マエストロ」と私が言った瞬間、
彼の表情が瞬間的に身近になった。
やはり、
彼の「言葉(フランス語)」なのだ。



ああいう瞬間は忘れがたい。


そして思ったこと。




やっぱりフランス語も勉強するか、、、、って。




話せる言語が増えれば増えるほど
音楽家としてそれぞれの作曲家に近づける。




フランス、正直好きじゃないです。
が、
フランス語もフランス音楽も、それとは別。
音探しのためにお近づきになろうか、という
怖しい案が頭をよぎっている。






イタリア語もフランス語も、
元はラテン語だから文法は似てるんだけどね。
考えよう、、、










ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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