海での出会い
昨日行った海岸沿いの町に
小さな音楽学校があった。
昼食をとったお店の紹介でちょっと顔を出すことになった。
リグーリア州には国立音楽院が2つしかない。
ジェノヴァとラ・スペーツィアのみ。
そういうことから考えても
町の音楽教室は学びたい人がたくさん来るのかもしれない。
小さな学校なのに、音楽教室で8台もピアノがあった。
そこの図書館の職員さんが、いろいろと案内をしてくれた。
そのうちに、学長やさまざまな人に連絡をとってくれて
終いにはわざわざ学校まで顔を見せに来てくれた方がいた。
その方はその学校の生徒さんではなく、近くにヴァカンスで来ると
学校にピアノ練習をしに来る人でした。
話してみると、なんとトリノの方。
しかもトリノ大学で数学教授をしていた方でした。
数学者でピアノを弾く人は何人も知っている。
この方も大学教授を退任してからは
趣味のピアノにハマっているようでした。
彼の弾く曲は偶然かもしれないけれど全てバッハだった。
昨日だけかな?
パルティータの6番とか、平均率。
そこで私に何か弾いてくださいというので
私はゴルトベルクを弾きはじめた。
すると後から、
何番のヴァリエーションでの装飾音は自分の持っている楽譜にはなかった、
何版を使っているんですか?と。
数学者の頭だ〜って思いましたね。
なかなかそこまで詳細に言い当てるのは容易ではない。
私はこういう出会いが大好き。
そのうちに彼は私にレッスンをしてもらえないか?と聞いて来た。
こういうところがすごいな、と思うところ。
どう見たって私の方が年下なのはわかることだし
たった今知り合ったばかりなのに、
演奏を聴いて興味を持ったら即学ぶ姿勢になるところ。
でも丁重にお断りして、主人に向けた。
しかも後からわかったのは、彼が師事していた先生は
主人と同じ国立音楽院で教鞭を取っていた知人だったらしいです。
面白い繋がりですよね〜。
世の中狭い。
どこで、
誰と、
何がきっかけで知り合うかわからない。
しかも
音楽で繋がるだなんて
素敵よね。
オマケ
↑図書館の職員さんが趣味で採取する白トリュフと黒トリュフ!
こんなに大きな白トリュフ、初めて見ました!
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