言葉



こんにちは。
音楽家の純子マッサーリア
Junko Massagliaです。



まだマエストロ・ポッリーニ氏の悲報が私の中で消化しきれず
彼についてのイタリア内での記事を見つけては
読んでいる。


彼はインタビューなどあちこちで答えるタイプの人ではなかったため
彼のプライベートに関してや、彼の考えについては
ほとんど情報が出ていない。


でもこういうときに、イタリア語が理解できるようになってて良かった、
と心から思うわけです。
イタリア国外には出ていないようなイタリア内での新聞記事など
ものすごく興味深い。


自分で、
その言葉を直接に理解する
その大切さ。





これはいつも思うことなのですが、
レッスンで通訳をしているとき、
生徒さんに感じるのは
通訳に頼っては真の理解に近づくのは困難だ、
ということです。



もちろん、通訳はその言葉を聞き手の言葉に訳してあげる役割ですから
その人の訳してくれた言葉から理解するのが当たり前なのですが、
何を言いたいかというと、
自分でその言葉を汲み取ることでしか伝わらない事、
が実はたくさんあるという。



主人のレッスン通訳などは
本当に難しいです。
イタリア人、理論的に語るのが好きな人種。
ことによっては哲学的なことまで入ってくるから
レッスンを通訳なしで理解して!とは
そう簡単には言い切れない。


でもね、そこで自分から歩み寄るかどうかは
その人次第なわけです。
特に日本人は、語学を間違えずに使わないと失礼、
的な語学コンプレックスを持っている人種だと思う。
まあ仕方ないんだけどね、島国だから。
同じ島国だってイギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどなど
使用言語が英語というように
比較的世界中で使える言語ならまだしも、
日本は日本語だけだから特殊なのですよ。



でもさ、
西洋音楽学ぶのなら
ヨーロッパのどこかしらの言語を理解できると
演奏する音楽そのものが
変わると思います。




、、、、、
なんて、記事を読み終えてから思った私でした。






ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

0コメント

  • 1000 / 1000