アンダ

アンダってなんだ?

ここでのアンダはゲザ・アンダのこと。

日本ではあまり知られていないのですが、ハンガリー生まれの方でハスキルなどと同じ時代のピアニストです。

ふらっと寄った本屋さんのCD売り場にアンダの12枚組のCDボックスが破格で売っていたので、思わず購入してしまいました。
普通に単品のCDや録音物は持っていましたが、今回のは全てピアノ協奏曲で、モーツァルトほぼ全曲、ベートーヴェンのトリプル、シューマン、グリーグ、ブラームス、フランク、バルトークが入っていてついつい衝動買い。

まず聴いたのはフランクの交響的変奏曲。
アンダの演奏は決して派手でもないし、奇をてらったアプローチもない。
でもその演奏の中からは、このピアニストがどれほど感受性が強く、しかも同時に頭で考えているのかがよくわかります。
とても興味深い。

モーツァルト。いくつか聴いたけど、中でもkv.488 の1楽章。
なんというかな〜、このテンポ感ってすごい。特に速いわけでも遅いわけでもない。でも16分音符のこのテンポの取り方が尋常じゃない素晴らしさ。真似できるようで絶対真似できない名演。

CDボックスに入っていたブックレットを読むと、これまた面白いことがたくさん書いてあった。彼が音楽院のディプロマをした時のプログラムとか。バルトークがまだ世に広まっていない時にバルトークを取り上げるなど、様々なエピソードが書いてあって読んでいて面白い。

良い買い物したな👍

ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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