トリノ鑑賞室〜素晴らしい。けど、、、*追伸あり〜再追伸もあり、、、



たまには音楽の話でもしましょう。


今日の鑑賞室はブラームスのピアノ協奏曲1番。
唸るほど好きな曲です💓



で、ここにはあえてピアニストの名前は出しません。
シューベルトの演奏で世界的に一流評価されている方の演奏で、この曲を聴いています。



素晴らしいんだな、、、、模範演奏だ。
さすがプロフェッショナル🙏



ただ



心を掴まれない。



心に響かない。



心に何も訴えてこない。



本当に素晴らしい演奏で、乙のつけようがない隙のない演奏。
でも、足りない。
聴いているこちらが動かされないのだ。感情的にも精神的にも、揃った音にしか聞こえない。


私は決して個性的な演奏をこの曲に望んでいるわけではないですよ。
このような完璧な演奏をすること自体だけでも難しい大曲ですもの。



でも音楽って人間の物理的な部分ではないところに作用するからこそ、
その価値が芸術の中でも抜きん出ているのではないか?と思う私には、本当に残念です。




ただし、この素晴らしい演奏が嫌いだ、とか言っているわけではありません。
誤解なさらずに。



*ここですぐに追伸です

ブラームスが終わり、別のカセットテープを途中だけど再生したら、そこからはスカルラッティがサラ〜っと流れてきて、その一瞬で鳥肌が立つほど心が動きました。
音はブラームスの何十分の一、構成も比べ物にならない小品。
なのに!!!!フレーズの途中でありながらも一瞬にして鷲掴みにされる演奏。
こういう演奏が私は好みです。
ピアニストが誰、とは書きませんが😅


*2 再追伸
この後すぐにショパンのピアノ協奏曲1番。
もうダメだ、、、、3音で語るよ。。。。。。しかも、ppの3音ね😓
ブラームスの45分より、一瞬の3音。

ライブ録音で観客の咳も入っているけれど、ピアノが始まると圧倒的な世界観で会場を包み込んでいるのが聴いて取れる。
魔法にかけられる。
音には他のものにはない説得力がある、と思う。

ああ〜〜、打ちのめされる。。。。。。。






ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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