若さ



マンションの管理人さんの猫ちゃん。


まだまだ若いのがみて取れる。
好奇心でいっぱいだ。


この子の他にすでに歳老いた雄猫君もいる。

元気でいることのありがたさ。




今日、うちの横のガレージの電気がつきっぱなしだったので、
所有者である長年のお付き合いのあるシニョーラのところへ顔出しした。




旦那様がお亡くなりになって3年。
未亡人となってからもちょこちょこガレージで顔を合わせていたけれど、
去年春くらいから姿を見せなくなってしまっていた。
でもコンサートなどには来てくれたりもしていた。



久しぶりに会った彼女は驚くほど痩せていた。
認知症が一気に進行し、一人では危なくて外出できないようになっていた。
元気な時は60kgあった体重が今は38kgだという。
60kgといっても背もあるし、スタイルのいい素敵な方だった。
人間ってこんなに変わるんだ。



でも嬉しかったのは、
家の中にいてもしっかりとお洒落をし、
アクセサリーも身につけ、
女性としての意識はこれっぽっちも薄れていなかった姿だった。


3年前の彼女は自分が年取ったらああなりたいな、
と思わせる素敵な女性だった。
でも、
今の彼女も、
その懸命に生きている姿が何か心強さを感じさせてくれた。



そして一瞬目に溢れる涙を溜めて抱き合った。


その体は強く抱きしめたら壊れてしまいそうなほど脆く、
手に触れた肩は骨ばかりを感じさせられた。




若さってなんだろう。
自由、
かな。










ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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