SCHIEDMAYER

こんにちは。

音楽家の純子マッサーリア

Junko Massagliaです。




ご覧のピアノ、我が家イタリアの4台あるピアノのうちの一台ですが、普段はお箱に入りです。

年齢も1世紀過ぎているので、弦の聴力もめちゃくちゃ張っていて、下手に調律すると切れる可能性の方が高い、そしてハンマーも場所によってはほぼスリ削れて、指の置き方次第では音が出ないところもある、ヴィンテージピアノです。



でも、この楽器の音色は正直、今時のピアノでは聴けない、味わいのある音色があります。

だから普段はなるべく使わないのです(ハンマーこれ以上すり減ってしまったら音出せないから)。


ことあって、今回このSchiedmayerとSteinwayを2台調律してもらいました。

その後に同じ曲を弾き比べたのですが、もう説明なしでSchiedMayerの勝利と言えましょうか。



なんでしょうねえ〜



一昔前は、皆がこういうピアノの音色を聞いて、弾いて、育って、味わいある演奏者が生まれたんでしょうね。



このピアノは何十年も前からコレクターやピアノ屋さんが何度となく譲って欲しい、と言われましたが、ずっとこの家から出ずにそっとしてあるピアノでした。



たまに音出してあげたらピアノが喜ぶ前に、音出してるこちらが嬉しくて幸せになりました。




こういうピュアな状態で演奏したいものです。


ありがとう、Schiedmayer。



ピアノ弾きの覚書

ピアニスト 純子マッサーリアの覚書き、ひとりごと、演奏会情報など、気ままにつづります。

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